
毎月読んだ本を紹介していきます。
今回は2020年1月に読んだ本の紹介と感想を独断と偏見で付けたランキング形式で紹介!
ブログ記事だと一方的に読者に向けて発信するものが多いですが、みなさんも読んだ本を共有できるような場にしたいです。
1月に読んだ本まとめ
1月に1番面白かった本!
サードドア 精神的資産の増やし方
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。常に3つの入り口が用意されている。
ファーストドア;正面入り口だ。
長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア;VIP専用入り口だ。
億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。それから、いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。サードドアだ。
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先にー必ずある。
ビル・ゲイツが初めてソフトウェアを販売できたのも、スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで史上最年少の監督になれたのも、みんなサードドアをこじ開けたからなんだ。
感想
著者であるアレックス・バナヤンの体験に基づいた実話。
名もない大学生が、並外れた行動力で数々の著名人にインタビューをしていく物語は圧巻。
ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スティーブン・スピルバーグ・・・それぞれの業界の著名人は、どのやってそのキャリアを踏み出したのか。
読んでいるうちに自分自身もアレックスとともに「成功への抜け道」を探してわくわくしてくる。
そして何よりアレックスの並外れたエネルギーに力をもらえる。
1月に読んだ本の中では1番良かった!
こんな人におすすめ!
- モチベーションを上げたい人
- 成功したい人・出世したい人
- 行動力を高めたい人
第2位は、世界の事実を再認識できた本!
ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ここ数十年間、わたしは何千もの人々に貧困、人口、教育、エネルギーなどせかいにまつわる数多くの質問をしてきた。
医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家。
ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。
本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。
事実に基づいて世界を見られれば、人生の役に立つし、ストレスが減り、気分も軽くなってくる。
感想
世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったか?
A.約2倍になった B.あまり変わっていない C.半分になった
15歳未満の子供は、現在世界に約20億人いるが、国連の予測によると2100年は何人になるか?
A.40億人 B.30億人 C.20億人
答えは両方共「C」。
本書の中では合計13問が出されますが、ほとんどの問題で正答率は30%を割る結果になったという。
このような基本的なデータを知らずして、世界の問題に対して適切な解決策を生み出せるはずがない。
世界を正しく見れない理由は、生まれながらの人間の本能があるから。
事実を見誤らせる10の本能 | 具体例 |
分断本能 | 世界を「先進国」と「途上国」の2つで分ける |
ネガティブ本能 | 世界は悪くなっている |
直線本能 | 人口は増え続ける |
恐怖本能 | 危険でないことを恐ろしいと思い込む |
過大視本能 | 目にみえることを重要視してしまう |
パターン化本能 | 一つの例を的外れなことに当てはめてしまう |
宿命本能 | 結果は既に決まっている |
単純化本能 | ひとつの切り口で理解できる |
犯人探し本能 | 誰かを責めれば問題は解決する |
焦り本能 | すぐに手を打たないと大変なことになる |
仕事をはじめとして当てはまることが多い。
本能にあらがうことはできないが、意識するだけでも間違った判断は減らせると思う。
それこそ焦り本能を抑え、一方立ち止まって本能と向き合うことが大切。
こんな人におすすめ!
- 上の2問を間違えた人
- グローバルに働きたい人
第3位は、今流行りのコーチング!
1兆ドルコーチ
アメフトのコーチ出身でありながら、優秀なプロ経営者。
ジョブズの師であると同時に、グーグル創業者たちをゼロから育て上げたコーチ。
アマゾンのベゾスを救い、ツイッター、ユーチューブCEOらを鍛え、たった1人でシリコンバレー中の企業に空前の成功をもたらした伝説のリーダー、ビル・キャンベル。
これまで謎に包まれてきたその驚くべきおしえのすべてがいま、初めて明かにされる。
感想
最近『コーチング』が流行っているので読んでみた。
世間では上司と部下の間で行う『1 on 1 ミーティング』なるものが始まっている模様。
企業が成長するための手段として行ってきた徹底的な自動化をはじめとした生産性向上といった機械重視の取り組みから、人重視の取り組みに変わってきたのは喜ばしいことだと思う。
結局成果を出すのは人なのだから。
ところで、『コーチ』というとアスリートに教える人というイメージだが、ビジネスの世界にもコーチは存在する。
優れたマネージャーは、優れたコーチでなくてはならないから。
このへんの説明は省略するので、気になる人は読んでみて。
こんな人におすすめ!
- ビル・キャンベルって誰?って思った人
- コーチングに興味がある人
- 現在、もしくは将来マネージャー職になりたい人
最後は、科学好きにおすすめの数学書!
もっとも美しい数学 ゲーム理論
人気のバーに行きたいけれど、混雑している夜には行きたくない。
ゆっくり餌をなげる男とせわしなく餌をなげる男、アヒルの群れはどう動く?
公共の利益のための募金箱に、たくさんお金をいれるべき?それとも?
そんなときこそ「ゲーム理論」が役に立つ。
自分の利益を最大にする「戦略」を探し出す数学、ゲーム理論。
それは人間の行動と世界の未来を予測する理論でもある。
天才数学者が生んだこの理論は、経済学を皮切りに、生物学、人類学、神経学など、幾多の科学の謎を解く万能のツールとなっていく。
感想
科学が好きなら絶対おすすめの一冊。
一読しただけではゲーム理論を完璧に理解はできないが、科学系の本を読むときのわくわく感は十分に得られる。
この世界のあらゆる物理的現象を説明する万物の理論と期待されているのが『ひも理論』であるなら、人間の感情や文化をはじめとした文化・社会的側面を考慮した人間行動を説明する万物の理論とでも言おうか。
ここに、理系とか文系という枠組みは存在しない。
人類は1世紀ごとに重要な発見をしてきたと言われる。
16世期にはニュートンが物理学を作りかえたし、17世期にはアダム・スミスが経済学を作りかえ、18世期にはダーウィンが生物学の枠組みを作りかえた。
19世期の重大な発明こそ、ゲーム理論にふさわしい。
こんな人におすすめ!
- 科学好きな人
- 株式などの投資をしている人
- チームで仕事をしている人
おわりに
みなさん楽しい読書ライフを!
おすすめの本があればコメントいただけるとうれしいです。
2月もお楽しみに〜